私は“30代独身女性のマンション購入”という自身の体験談に基づき、「家買う女。」というブログを運営しています。
マンションを購入し住宅ローンを組むという経験を経て、今後どうやって住宅ローンを払い続けていくのか、これを課題として女性の働き方について考え、資産運用や在宅ワークなどの学びを得よう、というコンセプトでこのブログを執筆しています。
体験談というものは、その人の記憶の中にしかない世界で一つの貴重なものです。
その貴重な体験談は時に読み手の心を掴み、行動を起こさせるだけの力を持っています。
あなたの体験談をブログという形でたくさんの人に読んでもらえれば、その中で役に立った商品や、問題を解決するサービスを利用してもらうことも可能です。
今回はそんなあなたの貴重な体験談で読者の心を効果的に掴むために、体験談ブログの書き方を私のブログ執筆経験をもとにお話しします。
読みやすく伝わりやすい体験談ブログの書き方
体験談ブログの書き方として失敗しやすいのは“ただの日記”になってしまうことです。
もちろん、その日記に含まれているあなたの経験も読者にとって商品やサービスを利用するヒントにはなりえますが、ただダラダラと書いていても貴重な情報がどこにあるかわかりません。
一番伝えたい大事なポイントを押さえて記事を書きましょう。
体験談を書くときのポイントを以下に解説します。
①体験前後の“変化が”描かれた文章にする
個人ブログで商品やサービス、レジャースポットなどのメリットを伝えるとき、公式HPに書いてある商品スペックや施設・サービス概要を書いても意味がありません。
実際に体験した人にどんなメリットがあったのか、これが大切です。
メリットは時間や金額、体重の増減など、数字で示せるものがあればベストですが、気持ちの変化や環境の変化でも良いでしょう。
- ○○を買うことによって家事の時間が(○○分ほど)短縮されて、自分の趣味に使える時間が増えた
- お洒落なデートスポットに行って彼女との距離が縮まった
- ストレス続きで毎日憂鬱だったけど、〇〇のおかげで気持ちが軽くなった
②失敗談やデメリットも盛り込む
メリットや高評価だらけのレビューって、かえって胡散臭いと思ってしまいませんか?
ブログも同じで、絶賛の嵐ではかえって読者は引いてしまいます。
自分にとってのデメリットが読者にとってのデメリットとも限りませんし、あなたの失敗談から読者自身も学ぶことがあるかもしれません。大切なのはあなたの“体験”とそこから得た“変化”です。
【効果的な失敗談の書き方例】
1. 欠点をカバーする代替品も紹介する
「○○という商品は便利だけれど、価格は正直私の懐には痛かった。
最近△△という似たような商品が発売されて、機能は似ているが価格がだいぶ抑えられているので試してみても良いと思う」
2. 失敗から学んだ最適な利用方法を紹介する
「○○というサービスで△△プレミアムプランを契約したが、自分にとって重要な☆☆機能だけ実は有料オプションだった。一番安い□□プランでも機能は充実しているので、☆☆機能がほしい人は□□プランにオプションをつけた方がお得だと思う」
失敗談を書くときには
- なぜ失敗したのか?何が自分のニーズには合わなかったのか?
- 逆にどういう人なら、どういう使い方をすれば、このデメリットは短所にならないのだろうか?
この点をしっかり多角的な目線で見て分析し、盛り込むのを忘れないでください。
「失敗しました。買わなきゃ良かった」だけの失敗談はただの愚痴やクレームになりかねません。
“デメリットも他の人から見たらメリットかもしれない”この目線を忘れずに。
詳しい解説が必要な場合は文章中で説明せず、分流を作る
体験談を書いていると、途中で用語の解説をしたくなったり、別の体験談を盛り込みたくなったりすることがあります。
例えば、私のブログテーマである“マンション購入”を例にとってお話すると、
記事を書いているうちに“住宅ローン”についての解説をする必要も出てきますし、“マンション購入”という一連の大きな体験談の中に含まれる“内見”や“売買契約”など小イベントの体験談を書く必要も出てきます。
手短に済ませられる話なら全体の流れを損なわないのですが、長くなると読み手にとっては脱線も良いところで、時系列や要点が埋もれてわからなくなってしまいます。
会話に例えてみたので比べてみてください。
悪い例
「マンション買おうと思って不動産屋に行ってね、あ、不動産屋の探し方なんだけど~(説明)
でね、良さそうな物件があったから見に行って、あ、見に行くときに必要な持ち物とか、チェックした方が良いことは~(説明)
で、物件決まって買うことになったんだけど、住宅ローンの組み方はね~(説明)
で、来月引っ越しなんだ~、あ、引っ越しの準備はこれとあれが必要で~(説明)」
これでは話が本筋から脱線して何だかわからないですし、相手の求めていない情報まで喋ってしまっています。
では、以下の例だったらどうでしょう?
良い例
自分「マンション買おうと思って不動産屋に行ってね、良さそうな物件があったから見せてもらったんだけど、すごく気に入っちゃって。買うことになったんだけど住宅ローンの契約とか難しいし用意するものも多くて大変だった~!もう手続きとか色々終わって来月引っ越しなんだ!準備するものいっぱいで大変だよー!」
友人A「へぇ~!住宅ローンってなんか難しくない?変動金利とか固定金利とか。どうやって決めたの?」
自分「あ、それはね~(説明)」
友人B「うちも買おうか迷っているんだけど、不動産屋ってどこに行った?やっぱ大手がいい?」
自分「うん、私は大手に行ったよ~。最初は〇〇不動産に行ったんだけどね・・・(説明)」
先ほどの例では、間に聞いてもいない解説が入って話の筋がわかりませんでした。
わからないこと、興味のあることは友人たちが質問してくれています。
友人Aと友人Bとでは興味を持つ事柄が違うこともわかります。
これをブログにあてはめて考えると、以下のようになります。
図のように、出来事の時系列の本筋は損なわず、詳細な解説やレポートが必要な部分に関してはリンクを貼って別記事に誘導するようにすると、例えば解説記事1の内容に興味がない人はそのまま飛ばし、興味のある解説記事3の情報にスムーズにアクセスすることができるため、非常に読みやすい記事になります。
以上、ポイント①~③に気をつけると、読み手が読みやすく、有益な情報が得られる体験談ブログになると思います。
体験談ブログのテンプレート
以上のポイントを抑えながら、記事を実際に書いてみてください。
大まかな流れを以下に作ってみましたので、型にはめて作ってみるとわかりやすいかもしれません。
1 導入
この記事を執筆するに至った経緯を書く。連載ものであれば前回からの流れ、前回記事へのリンクなども貼る。
「この記事を書いているのは何者で、いつ、どういう経緯でこの体験をするに至って、自分にとってどんな体験だったのか(成功or失敗談)、何について読者に知ってほしくてこの記事を書いているのか」
2 体験したものに関する客観的情報
「〇〇とは?」「〇〇申込手続きの流れ」「〇〇に必要なもの」など
※長くなりそうな場合は別途解説記事を作ってリンクを貼るでもOK
3 体験した内容
ここは特に、ポイント①~③を抑えて書く。
“変化”“失敗談”“脱線しない”!
4 体験したものに関する補足情報
「〇〇のデメリット」←自身の体験に失敗やデメリットがない場合は、想定しうるデメリットかSNSの口コミのリンクを貼るなどして補足。
「もし〇〇だったら」←自身の体験談が失敗談だった場合、“こういう条件なら良い体験になったかもしれない”という補足情報。「今回は雨だったから楽しめなかったが、晴れていたら景色が綺麗だっただろう」
「こんな楽しみ方(使い方)もおすすめ」←今回は別の楽しみ方をしたが、別の楽しみ方もあるらしい、という情報。SNSなどから集めても良い。「今回は混んでいたのでパレードは見なかったが、平日の空いている日ならパレードもなかなか見ごたえがありそう」
「失敗談から学んだこと」←「実は雨の日でも楽しめるアトラクションもたくさんあった。事前にリサーチして計画を立てておくと良いだろう(以下雨でも楽しめるアトラクションの例)」
失敗談がある場合は後日リベンジ体験記事を書いてここに貼るのも◎
5 まとめ
ポイントを押さえ、完結に。
本文の内容にもよりますが、締めの言葉なので5文以内くらいでも良いです。
効果的な体験談ブログを書こう!
体験談ブログの強みは、成功も失敗も含めて、商品やサービスを利用した人の貴重な体験です。公式HPには書いていないその体験こそが、これからその商品やサービスを利用しようと考えている人の重要な検討材料になります。
その情報をどうやって相手に伝えるかも重要です。
長すぎて相手が飽きてしまったり、話の本筋から逸れて何が言いたいのかわからなくなってしまったらせっかくの貴重な情報がうまく伝わりません。
読み手にとってわかりやすい文章の構成を考えることが大切です。
前章のテンプレートは1つの参考にしてくださいね。
ブログは副業の中でも最も資産性があると言われているものの1つです。
収益につながるまではかなり根気は要りますが、
あなたの貴重な体験をコツコツ書き溜めていくことで、何より大きな資産となっていくはずなので一緒に頑張っていきましょう。