ひとつのことに集中したいのに集中できずにイライラしてしまうときってありませんか?
集中しようと思えば思うほど、別のことを考えてしまって、いつのまにか脱線してしまうんですよね……。
気づいたらスマホをいじっていたなんてことも、あるあるです。
今回は、集中できないときに一体どのような心理が働いているのかを心理カウンセラーさんに聞いてみました。
最近の自分は集中力に欠けているな、と感じている人も是非読んでみてください。
心理カウンセラー「ちぃみ」さんにお話しを伺いました!
集中ができなくてすぐに気が散ってしまうんです……
作業に集中したいのに、すぐにほかのことが頭に浮かんでしまいます。それで集中ができなくてひとつの作業をするにもかなり時間がかかってしまうんです…
仕事ができないやつって思われやすいよね…
集中できないのはストレスや疲労も関係しているんですよ。なぜ集中できないのか、その理由を見ていきましょう。
集中できない理由①心配事、悩み事を抱えている
いざ何かに集中しようとしてみても、心に不安を抱えていると不安要素を解消しようとする働きが生まれ、思考がそちらにいってしまいます。
そのために、心配事があったりすると、人は物事に集中することができません。
実は「集中できない」といった悩みは、ほとんどがこの「不安」からきているのです。
心が不安定なうちは、なかなか他の物事に集中することは難しいでしょう。
「集中しなければ!」と思いながらも、気付くと考え込んでしまっているということはありませんか?
集中しなきゃいけないときに限って違うことを考えているかも
人間はこのような状態が続くと、とてもストレスになります。
こういったケースの解決策は、まずその心配事や不安を解消することです。
頭の中のモヤモヤを解消する方法
しかし、心配事や不安はすぐに解消できないケースもありますよね。
そのような場合はまず、作業を止めてしまいましょう。
そして、紙とペンを用意して、今自分の中にある不安要素を書き出してください。
その書き出した不安要素に対し、今の自分の思いを書いてみましょう。
頭の中がすっきりしたかも!
この「心の内を書く」という行動は、心理療法においても効果があります。
そうすることで心の中が整理され落ち着くことができます。
心配事や悩みがあり考え事ばかりしてしまって集中できないときに、ぜひ実践してみてください。
集中できない理由②複数のことを考えてしまっている
複数の物事をやり遂げないとならない状態になってしまった時、集中力が低下してまう場合があります。
こういった場合は頭の中で「あれも、これもやらないといけない」と、常に頭の中で次にやる作業の手順を考えているために集中できません。
いつも頭の中がぐちゃぐちゃなんだよね……
スムーズに作業を終えるためには手順はもちろん必要不可欠なことですが、ひとつの作業をやりながら次の作業のことを考えてしまうのは効率が悪くなりますし、ミスに繋がります。
これは、作業法がマルチタスク状態になってしまい集中できないパターンです。
このパターンでは、まず最初に作業の手順を決めて、その手順をメモに書きとめてから作業に入ると良いでしょう。
そうすることで手順が整理され、終わりが見えてくることで目の前の作業に集中することができます。
集中できない理由③リラックスできていない
実は集中力において、リラックスしている状態というのは関係深いものです。
リラックスできていない=興奮状態では、物事に集中することは困難です。
集中力を発揮するには、まず作業に入る前に、お茶やコーヒー等を飲んで落ち着いてから作業に入ると効果的です。
瞑想を取り入れてみるのも良さそう!
これは車などを運転するときにもいえることですが、落ち着いてから集中モードに入るということは心に余裕が生まれ、集中力が向上します。
車を運転するときは、特にリラックス状態で集中力を維持することが大切になります。
集中することができないという人は、入り方から気にかけてみてください。
集中できない理由④部屋が散らかっている
最初に述べました「不安による集中力の低下」に続き次に多いのが、部屋が散らかっていて集中できないパターンです。
集中して作業するための空間作りは、集中力を高める為には非常に大切なことです。
私の部屋も散らかっている……
部屋が散らかっていることに対して抵抗がない方もいらっしゃいますが、問題は「部屋が散らかっていることが気になる」のではなく「視界にさまざまな物が入ってくること」が問題なのです。
人間は視界に入った物を認知しようと脳で処理します。
人間は目で物を見ているのではなく、脳で見ているといわれています。
部屋が散らかっていて目新しい物が視界に入ってくる事で、そちらに気をとられてしまい作業の妨げになってしまいます。
身の回りを整理整頓するだけでも集中力を高めるのには十分効果的ですよ。
集中力が続かない原因は脳疲労かも
集中力が続かない理由を4つご紹介しましたが、すべて脳疲労が関係しています。
でも、脳が疲労しているかなんてわからないという方も多いと思います。
調べてみたところ、脳疲労のチェックリストを見つけたので、ぜひ試してみてください。
≫「前うつ状態」1000万人の衝撃。あなたの「脳疲労」を診断する
私は41点でした。うつ病が疑われるみたい
このチェックリストは、セルフチェックをするためのものなので決して正確なわけではありません。
ただ当てはまる項目が多い場合は、ストレスがたまっている状態ということには違いないので、専門医に相談してみることも考えてみてください。
脳疲労についてもっと知識を深めたい場合は、本も読んでみてくださいね。
長い時間集中できないなら時間を決めて作業する
人間は何時間も集中することはできません。
人間が集中力には周期があり、集中を維持できるのは15分という研究結果も出ています。
学校でも、時間割を決めて授業が組まれていますよね。
こういったことから、時間で区切るということが集中することにおいて、効果的であるということがわかります。
30分作業したら5分目を休めるなど、自分で時間を決めて作業してみてはいかがでしょうか?
休憩を入れることで気持ちのリセットもできます。
集中して作業する為には、休憩時間をきちんと取り入れることが大切ですね。
さいごに
集中することができないと一丸に悩んでいても、それぞれに原因は異なります。
心の状態によっても集中力は低下するので、何かを作業する時に心の健康は重要です。
集中できないとイライラしてしまうのはとてもしんどいことですよね。
自分は集中することが難しいと悩んでいるのであれば、ご紹介した方法を是非お試しください。
あなたに合った解決法が見つかるかもしれませんよ。