心が疲れていると感じることはありませんか?
体力的には全然疲れていないのに、なぜかすごく疲れを感じてしまう。
このような疲れが毎日のように出てきているのであれば、もしかしたらHSP気質なのかもしれません。
内向的な性格の人に多いとされているHSP。
自分のことをHSPだと理解している人は意外と少ないのです。
そこでこの記事では、HSPの特徴とチェック方法、HSPの相談ができる病院についてご紹介します。
HSPとは?どのような特徴があるの??
HSP (Highly Sensitive Person)は、生まれつき刺激に敏感で、感受性が高い気質のことをいいます。
他人の感情を敏感に感じ取ってしまうため、他人の負の感情さえも抱え込んでしまう傾向があります。
HSPなんて聞いたことないよ~!
という人も多いかもしれませんが、人口の15~20%が該当するそうです。
私もただの内向的な性格だと思っていたら、HSPに当てはまっていて驚きました。
生きづらさの原因はここにあったんだと知ることで、気持ちも少しラクになったような気がします。
「もしかしたら私もHSPかも?」と感じたら、HSPの特徴に該当するかチェックしてみてくださいね。
HSPのセルフチェック(自己診断)してみましょう
HSPは、心理学者のエレイン・N・アーロン博士によって提唱された概念です。
自分がHSPなのかどうか、アーロン博士がつくったチェック表で確認してみましょう。
以上の質問のうち、12個以上が当てはまっていたらHSPである確率は高いです。
ちなみに私は、16個当てはまりました。
ちなみに、こちらの本に診断テストについて詳しく書かれていますよ。
あとこちらのサイトの診断テストもわかりやすいです。全部で48個の質問に答えていきます。
少し長いですが、1個づつ確認できるのでわかりやすいですよ。
HSPにはどのような特徴があるの?
自分がHSPだということはわかったけど、いったいどのような特徴があるのか気になりますよね。
HSPといっても様々な特徴があります。
心の問題だけではなく、身体に症状が表れる人も。
ここでは、HSPの人が悩みを抱えている割合が大きいものをおおまかにまとめました。
HSPの特徴① 外部の刺激に敏感に反応するためストレスを感じやすい
HSPは刺激にとても敏感です。
普通なら何も感じない刺激でも、敏感に受け取ってしまいます。
そのため、ストレスを大きく受けやすく、疲れやすいのです。
たとえば、小さな音でも気になってしまったり、誰かがコソコソ話していると「自分のことを言われているのではないか?」と思い込んだりします。
人が多く集まる場所では、話し声やしぐさ、足音などあらゆるものが気になる。
その結果、いつの間にかストレスを溜めこんでしまっているのです。
自分でも自意識過剰だとわかっているのですが、小さいこともが気になってしまう気質なので、気になって仕方がありません。
他の人にとっては何でもない物音や視覚情報が、不快な感情になってしまうことも多いのです。
相手から受ける「感情的なエネルギー」が大きなダメージに
強い言葉や嫌みたらしい言葉には、誰もが傷ついてしまうと思います。
HSPの場合はそれに輪をかけて、相手の顔色や声音、言葉の裏に隠されている「感情的エネルギー」が気になってしまうのです。
そのため余計にダメージを感じ、落ち込む度合いも大きくなります。
なかなか立ち直れないのも、そのときの情景がつねに頭に浮かんでしまうからです。
スッキリ忘れるには、かなりの時間が必要になります。
HSPの特徴② 共感性が強いため空気を読みすぎる
HSPは人が考えていることや感情に敏感です。
そのため相手の気持ちを読み取ったり、場の空気を読むことに長けています。
まるで超能力のようですが、ちょっとした表情や声の変化から、相手の気持ちを自然と読み取ることができるのです。
「相手の気持ちがわかるなんて凄い」と思われることも多いのですが、そのことが逆に空気を読みすぎることになります。
その場の空気を読むことは悪いことではないのですが、読みすぎて自分の意思を伝えることができないのです。
「こんなことを言うと、みんなを不快な気分にさせてしまうのではないか?」
と考えてしまい、自分の意見は言わずに聞き役に徹してしまいます。
そのため周りからは「無口な人」「自分の意志がない」と思われてしまうのです。
人からの影響を受けやすい
HSPは共感性が強いため、人の気持ちが人一倍わかります。
共感性は、他人と喜怒哀楽の感情を共有すること。
他人の気持ちに寄り添い、深く思いやることができることは、HSPの強みでもあるのです。
ただ、自分と他人の間の境界線を上手く引けないことが多く、「自分は自分、他人は他人」と意識することが難しくなります。
そのため他人の悩みをいつまでも抱えてしまったり、怒られている人を見て自分落ち込んでしまう、ということも少なくありません。
プラスの感情であれマイナスの感情であれ、HSPは他人の感情に左右されやすいのです。
HSPの特徴③ 一人の時間を楽しめる
HSPはとても疲れやすいのですが、このような性質があるからだとされています。
- 些細な刺激を敏感に感じとる
- 人の気持ちが分かる
- 場の空気を瞬時に読みとる。
このようなことが自然とできてしまうため、HSPはつねに神経を張り詰めています。
そのため、HSPではない人と比べると、HSPはとても疲れやすいのです。
HSPはストレスを感じやすいため、ストレスに対する体制が低いとされています。
だからこそ、一人でゆっくりできる時間や、人目の無い場所にいることが一番落ち着くのです。
一人の時間を楽しめるのも、過度のストレスから身を守るための自己防衛本能とされています。
疲れやすさを感じないためには、自分のペースで行動できる環境が大切です。
メールの返信が遅い
HSP気質の人は、届いたメールにすぐに返信するのが苦手です。
返信内容はわかっているのに、先延ばしにしてしまいます。
なぜかというと、相手にメールを届けるためには、かなりのエネルギーが必要となるからです。
十分に充電をしていない状況だと、筆が進まなくなってしまいます。
私もメールの返信はかなり遅いので、友達は遅くなることを把握してくれています。
周りの理解も必要ですよね。
仕事のメールなら早くできるのに、プライベートだと内的エネルギーに切り替わるからなのかもしれません。
さらにHSPは、自分の発言にもかなり気を遣います。
「相手の気分を損ねないだろうか」と文章だけでも心配になってしまうのです。
短い文章でも、「内容が薄いと思われないだろうか・・・」と思ってしまうんですよね。
HSPの特徴④ ひらめきや直感力が強く、アイディアが浮かびやすい
HSP気質の人は「直観力」が強いのも特徴です。
- アイディアが浮かびやすく、クリエイティブな発想ができる。
- 「何か嫌なことがありそう」とピンときて、自然と危険を回避する。
- 二つの案があったとき、判断材料がなくても直感で選ぶこともできる。
選択したことが必ず当たるというわけではありませんが、良い結果を導くことが多いです。
私も第六感が働いたおかげで、事故を回避した経験があります。
HSPだからかはわかりませんが、周りの変化に瞬時に気づくという能力が発揮されたんだと思っています。
HSPの診断ができる病院
自分がHSPかどうかは病院で診断するできるのでしょうか?
HSPは病気ではありません。
生まれ持った「体質」なので、病院では診断や治療が難しいのが現状です。
とはいってもHSPに理解のある先生や専門家がいないのか気になりますよね。
HSPの診断ができる医療機関は、北海道帯広市にありました。
HSP関連の本を多数執筆されている長沼睦雄先生の「十勝むつみのクリニック」です。
こちらも先生が書かれた本です。
このほかにも、本を多数出版されています。
HSPに理解のある方だったら、ぜひとも相談してみたいですよね。
私が一番最初に購入した長沼睦雄先生の本の詳細についてはこちらの記事もご覧ください。
でも北海道は遠い・・・
という方でも安心してください!
実はオンライン診療もやっているんです。
一度も来院していない方は、保険適用外にはなってしまいますが、自由診療を受けることができます。
HSPで悩んでいるなら、一度相談してみるのもよいのではないでしょうか。
「心の疲れ」と上手く付き合っていくことが大切
心の疲れはストレスの原因にもなります。
そのストレスによって、肩こり、慢性疲労、虚弱など、原因不明の体調不良を引き起こすことがあるのです。
私は長年、原因不明の咳に悩まされました。
原因がわからなかったため喘息になってしまいましたが、たぶんストレスが発端だったんだろうなと思っています。
HSPは心が疲れやすいため、ストレスもたまりやすいです。
「なんとかしなきゃ!」と思うよりも、「疲れやすいんだ」ということを受け止めること。
疲れたら休んだり、ひとりの時間をつくるようにしましょう。
無理をしすぎないことが一番大切です。
生きづらいとされているHSPですが、上手く付き合っていくことで気持ちがラクになるはずです。